上京したけど森だった話

~あるICU生のひとりごと~

今学期の授業の話

みなさんこんにちは。コロナからは上手く逃れられていますか?私はというと、ありがたいことに実家に帰ることができ、これまたありがたいことに家からほぼでることなく生活することが出来ています。札幌はここ最近天気の良い日が多く、快適に過ごしています♪

さて今日は、今学期私が受講しているクラスの中から面白いなと思っているものを紹介したいと思います。

 

政治学概論

私が今学期政治学概論を取ったのは、自分は何を根拠に世の中を批判しているのか、を知りたいと思ったからです。私は父親がとても右な家庭で育ったためそれが当たり前であり、それが良いことだと思いこんでいました。ですが最近はコロナ関連の政府の対応などに疑問を抱くことが多く、それでも肯定したいという気持ちもありながら、なぜ私は政府を肯定したいと考えるのだろう、何の根拠もないじゃないか、ということに気づきました。政治というのが何を根拠に何のために動いていて、どうあるべきなのか、どういう形でいることが正しいのか、そもそもそこに「正しい」なんてあるのだろうか。この先このような疑問を検証せずに、無条件に政府を批判したり擁護したり、政権批判に対して意見を持つことは私には出来ないと感じ、日本が、政府が揺れている今だからこそ政治という学問に少しだけでも向き合ってみたいと感じたのです。

実際に受講してみての感想としては、ひたすらに難しい!!政治学概論ということでとても概念的・抽象的なことが多いです。そしてリーディングもたくさんあります。これらのことを知識として全て頭に入れることは難しく、ですが私自身の中で体系化できないとただ授業を聞いているだけになってしまうためとても焦りを感じています。この授業を担当する先生は、常に概念的・抽象的な事柄を自分の身の回り、家庭だったり友達だったり部活やサークルに落とし込んで考えてみてください、と主張しているため、ほんの小さな事柄でも結びつけて考えていくことで、なんとか「学んでいる」という状態に持ってこようと努力していいます。

 

発達障害

この授業では実際に臨床医として働いていらっしゃる先生が講義をしてくださっています。私は昨年の秋に特別支援教育という授業を受講したことで発達障がいはじめとする障がいにかかわることに興味を持ち始めたため、今回発達障害という授業を取ってみることにしました。

特別支援教育論よりも少し専門的で先生がお医者さんということもあって概念的というよりも、医学的観点からの内容に感じます。最初の方の授業では発達障がいの特性を知るためにはまず、通常の発達を知る必要がある、という先生の考えのもと通常の発達について学びました。私は今まで障がいの特性の部分にばかり目が行っており、なぜそれが彼らの特性となるのかの根源である通常発達のことを考えていませんでした。そのため通常の発達というものを少し知るだけで、だからあの子たち(私が接したことのある発達障がい特性のお子さん)はこれこれこういうことが難しいのか!!ととても納得がいきました。

「普通」とあまり比べたくない、彼らだってそのままで生きていける、苦手なところを社会が受け入れ、フォローしていければいいんだとだけ考えて「普通」に触れることを極端に避けていた自分に気づくことが出来た初回&2回目の授業でした。自分は客観的でいようと努めている気になっていましたが、やはり私はまだまだ偏った考え方をしているのだと気づきました。これは政治学で読んだものですが、丸山眞男(「政治の世界」)によると、問題の捉え方というものは自分の主観に大きく依存しているため、まずは自分がどのような主観で世界を捉えているのか、ということに気づくことが客観性への第一歩だそうです。発達障がいの初回&2回目の授業で私はまた一歩客観性へと近づけたような気がします。

 

今日は2つのみ紹介しましたが、今学期私は6つの授業、16コマ分を受講しています。ELAが終わったので全て興味のある授業です!けれどもオンラインということで先生方も焦っているのか、普段よりも課題が多いような気がします。いつも適当に書いているコメントシートもどれくらいしっかり書けば良いのかよく分からず、どのように成績をつけられるのかとても不安です。というのもオンラインだから、と少し怠けてしまっていて・・・今学期はあまりいい成績は期待できなさそうですが今からでも取り返せるように頑張ります。