上京したけど森だった話

~あるICU生のひとりごと~

スウェーデン留学記⑧:春学期の授業

Hej hej! 

スウェーデンに来てから明日でもう4か月も経ってしまうらしいです…びっくりΣ(゚Д゚)

ここ1か月半くらいはなんだか気持ちが浮かない日が多く、何もせずに過ごしてしまっていました。その話はまた今度、小分けにしないとたくさんありすぎるので…

今回は春学期の授業についてお伝えします!

 

 

春学期が始まりました~Quater 1-2 に履修する授業~

ヨーテボリ大学では春学期が1月17日から始まりました。6月5日までです。そしてこの学期も4つの期間に分かれています。

 

hanamaru5.hatenablog.com

私は今回、Quater 1-2で100%15単位の授業、Quater 3-4で50%7.5単位の授業、Quater 4で100%7.5単位の授業を受けることになりました。単位などの詳しい説明は↑スウェーデン留学記⑦をご覧ください!

そして、まずは今はQuater 1-2の授業なわけです。

私は今回、English 1 for Teachers in Year 4-6 という授業を選択しました。授業履修の際シラバススウェーデン語しかなく、とってもいいのかな…と思っていましたがとれたのでそのままとることに。英語教育の授業ということだけはわかっていました。

私のスウェーデン留学の目的の一つはスウェーデンでの英語教育を学ぶことでもあったので、この授業を履修することに!

このコースは大きく3つの内容に分かれています。Didactics(教授法)、Literature(文学)、Phonetics(発音など)の3つです。Didacticsではその名の通り教え方に関することだったり、あとは主にスウェーデンの英語教育に関して学びます。日本でいうところの学習指導要領の分析などもここで行います。Literatureでは文学を学ぶ、というよりは生徒に合った本を読み、その内容を議論したり、どのように授業に使えるかを考えていく、といった形だと思われます。Phoneticsでは主に発音に関することを学びます。生徒に教える際に…といったことだけでなく、自分たち自身の発音を向上させるという内容でもあるみたいです。

全体的には、教え方を学ぶだけ、というよりも、教える側である自分たち自身の英語力も高めましょう、といった授業のようです。そこで私は、ん?これは完全に英語教育に全振りした授業ではなさそうだな…と気づきます。そして、あ!これは、教師になる人向けの英語の授業なのか!!!ということに気が付き、それまでにあったいろいろな疑問(なんでシラバススウェーデン語だけ?など)が解決されつつも、いろいろな不安と少しの後悔が襲ってきました。

 

スウェーデンの大学の仕組み

不安と後悔についての話の前に、一旦スウェーデンの大学の仕組みを説明しますね。

日本やアメリカなどの大学は学校自体、またはその大学の学部に入学し、そこでとる授業などは必修以外は決められておらず、自分で履修を組んでいく、ということがほとんどだと思います。

ですがスウェーデンでは(ほかのヨーロッパでも?)学校自体に入学する、というよりはその学校のプログラムに入学する、といった方が適切な気がします。プログラムは1~3年のものがほとんどで、その中にコースがあります。どの学期にどのコースをとるのかが大体決められています。

そして、現在私がとっている English 1 というコースは実はスウェーデンの小学4~6年生の教職課程プログラムのコースの一つだったのです(知らなかったぁ~)!小学校の先生になるためにいろいろなコースをとる中の、一つとしての English だったのです。

なので、このコースをとっている人は99%スウェーデン人。交換留学生は私を入れて二人しかいません!しかもこのプログラムを始めて2年目らしいので皆さんもうお知合いです。

 

これが留学!なんだよね…?~不安ともやもや~

私が秋学期に取っていたコースは、特に教育系のものは「英語で開講されている=留学生向け」のような位置づけで留学生ばっかりでした。教育の授業=教職課程=スウェーデン語開講がほとんどなので、英語で開講されている教育の授業も少ないし、スウェーデンの学生と授業で出会う機会がないな~なんて愚痴をこぼしていました。

ですが、いざ、スウェーデンの学生だらけの授業に入ってみると、それももうみんなほかのコースを共に勉強してきていてお互いに顔見知りという人たちの中に入ってみると、どことなく疎外感を感じます笑

でも、これが本来の留学の形だよね?などと思いながら、授業を受け始めました。それでもやっぱり、教職課程でスウェーデンの学生が必死になって頑張っている中で、私が入って邪魔にならないかな、とか、もしグループワークで足を引っ張ってしまって彼らの成績に影響が出て、教員採用の際に響いてしまったら…?なども考えてしまいます。(前回履修した教育の授業で、教職課程にいるスウェーデンの学生はそこにいる国際的な学生をあまり好いていない、なぜなら成績が下がったりしたらいやだから、という論文を読んだので、その影響もあってこの思考回路です笑)

とはいえ、いまのところスウェーデンの学生の皆さんは優しくて、私があまり発言できなかったりしても、大丈夫だよ!と言ってくれました。まあ、まだ、一回しかグループワークしてませんけどね笑

 

オンライン授業~ちょっと後悔~

このコースは教職課程ということもあって、今まで取ったスウェーデンでの授業よりもかなりキツキツにスケジュールが組まれています。ほぼ毎日授業がありますし、リーディングなどの課題も多いです。そうそう、これこれ!私の思っていた大学生活・留学生活じゃん!これで生活リズムも作れるし、ほかの学生とお友達になったりできるかも!なんて思っていたのもつかの間、オミクロンの流行で今のところの授業はすべてオンラインで行われています(´Д`)

ですが、教育学科の他の授業、特に英語で開講されている留学生向けの授業は、対面がないと渡航してこられないという学生がいることへの配慮もあり、対面で行われています…

英語教育は確かに勉強したかったけれど、がつがつ英語教育、というよりは、小学校教員になるスウェーデン人のための英語の授業の行い方及び英語力の高め方、みたいな授業で…他の授業はこの1月からスウェーデンにやってきた新しい留学生が対面で授業を受けていて(つまりみんな初めましてなので友達になりやすい)…なんだかとる授業間違ったかな、失敗したかな、なんて後悔したりもしています。あぁまた、友達出来ないかも…

とはいえまだ始まったばかり。全部がオンラインではなく、少しは対面もあるらしく、オミクロンの状況次第では全部キャンパスベースの授業に戻る可能性も。少し辛抱しつつ、取ってしまったものはしょうがないので、嘆くよりもしっかりと授業を受けていこうと思います。

 

スウェーデンの学習指導要領(National Curriculum)~先週学んだこと~

ではここで、学びを一つ!

先週はスウェーデンの学習指導要領の分析をしましたが、日本と大きく違うと感じたのは、「Stratigies (戦略)」と「Confidence (自信)」という項目があったことです。英語がうまく話せない・わからない、その時にどんな戦略を使うべきか、その戦略を教えていく、練習させていくことがスウェーデンの学習指導要領の大きな項目の一つとなっているのです。

また、英語を教えることの目的の一つは、言語使用に自信を持てるようになること、というのも学習指導要領に定められています。「自信を持っている」ということは違った言語使用の環境に飛び込む際において、もっとも基礎的で根本的に大切なことの一つである、とのことです。日本の学指にはない観点だったのでとても驚いたのと同時に、確かに、大切な基準だよな~なんて思ったりしました。

よく、「文法は大切じゃない、伝わればいいんだ!」とか、「発音は日本語は訛りでもいい、英語ネイティブだって皆訛っているじゃないか」なんて英語の言語的側面に関する議論がありますが、「自信を持つことが大切だ!」という話にはあまりならないなと。そいうい話になったとしても学校で自信の持ち方を教えてくれないし、自信を持てるようになる授業もされていないなと気が付きました。

将来授業をする際には、「戦略」と「自信」を生徒が持てるような授業をしたいなと考えるきっかけになりました。

 

今回こそ短く書こうと思ったのに、また長くなってしまいましたね(^^ゞ

それではまた!

Hej då!

スウェーデン留学記⑦:3か月経過報告~勉強編~

3か月経過、などと言っておきながら実はもう4か月目に突入して2週間ほどが経っています。時間はあっという間ですね…この前も友達とLINEをしながら、「私たちももう3年生だよ~!」なんて言っていたら、「いや、もうすぐ4年生だけどね」と言われその事実に驚きましたΣ(゚Д゚)

コロナ禍でオンライン授業があったことなどによりかなり時間の感覚が狂っています…とにかく一日一日大切にしなければと思いながらも今日もずっとお家にいました(∀`*ゞ)

 

勉強のお話

留学してきているのに勉強のことについて全くと言っていいほど触れていなかったので改めてここまでの勉強を振り返ってみたいと思います!

スウェーデンの大学システム

スウェーデンの大学の仕組みはとても特殊です。特に履修の仕方!文章で言い表せないので図にしてみました。

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まず、1年は秋学期(8月末~1月半ば)と春学期(1月半ば~6月初め)の2つの学期に分かれています。そしてその1つの学期がさらに4つの期間に分かれています。りしゅするコースによって①どの期間に行われるものか、②単位数、③Study pace (スタディペース)が違うため、それらをうまく組み合わせて1学期間に合計30単位、各Quarter (期間)100%のスタディペースになるように履修します。

このスタディペースというのは勉強の負荷のようなものです。週にどれだけ授業があるか(100%だと毎日に近い割合で授業があるものもあるかも)、課題の頻度はどれくらいか、などがこのスタディペースの指標で分かるようになっています。基本的に各Quarterで100%を超える履修はできないようです。また、単位もヨーロッパの規格になっている(スウェーデンの規格?)ためそのまま日本の単位と換算して考えることはできません。多分日本に帰って単位変換が行われた際には、3分の1~4分の1程度になってしまうのではないかと予想しています。

私の秋学期は図の例7に示したような履修の組み方をしていました。ICUでは1学期間に大体6~7個の授業を履修し、それぞれクラスが週に2~3回程度あるため、合計で17コマほど授業を受けていました。そう考えると、1学期を通してコースが4つしかなく、週に0~3回程度の授業しかない、というのはとてもゆったりとした状況でした。

スウェーデンの大学の評価の仕組み

スウェーデンの大学の評価の仕組みもとても独特だなと感じています。評価の仕方は大きく分けて3つ、①学期末のテスト(学期末のエッセイ・レポート・プレゼンテーションもテストとしてみなされます)、②授業内でのプレゼンテーション、③セミナーへの参加、です。このすべてが行われるというわけではなく、どれか1つだけの場合や組み合わされることもあります。

私は③のセミナーへの参加という評価のされ方はまだ経験したことがなくどのようなものなのかわからないのですが、学期末に出されるエッセイなどの課題もテストとしてみなされる点が驚きでした。私の友達はエッセイを書く際に質問があり先生に話しに行ったところ「私はあなたの試験官であってチューターではないから聞かないで。友達と相談して。」と言われてしまったそう。なかなか把握しにくい仕組みだなと思いました。

また、日本とはかなり違うなと感じたのが、いわゆる単位を落とすことへの考え方の違いです。スウェーデンでは締め切りを過ぎてもエッセイなどの課題を提出できますし、もしパスできなかった場合、再提出をしたり再試を受けることがスウェーデン(ヨーロッパの仕組みかもしれません、調べきれずすみません)の教育に関する法律?のようなもので定められています。日本だと締め切りを過ぎ提出できなければそれは学生の責任で落単、再提出や再試などは基本的に認められていない大学が多いと思います。なので、この仕組みにはとても驚きました。

私が受けていた授業とその振り返り

そんなこんなで私は秋学期に4つのコースを履修していました。本来であれば交換留学などではなく正規の学生は「プログラム」に応募し、その中ではすでに履修するコースが定められているため学部や学科を超えた履修は基本的にできません。ですが、私は交換留学生ということもありそこらへんは自由です。

そこで、教育のコース2つ(スウェーデンの教育システムと比較教育、グローバルティーチャー)と人文学系のコース2つ(ポップカルチャーの社会言語学的分析、プレーンイングリッシュ)を履修しました。

この4つを履修しての全体的な感想は、ちょっと履修失敗したな、です。まず、教育系のコース2つどちらもタイトル的には面白そうだったのですが、後者のグローバルティーチャーは週に1回の授業が約1か月ほどしかなく、毎回変わる先生が毎回新しい違う内容を表面だけさら~っと講義する、といった感じであまり大きな学びは得られませんでした。スウェーデンの比較教育の授業は面白かったのですが、私が1か月遅れて渡航したこと、その間のオンライン受講はオンライン受講者のことがあまり考慮されず聞こえない時もあったりなどそもそもの問題で授業にありつけなかったため、なんとなく消化不良で終わってしまいました。

次に人文学系の授業ですが、これはポップカルチャーの社会言語学的分析というコースを履修したかったため、プレーンイングリッシュというものは穴埋め的感覚で履修しました。社会言語学のコースの方は面白かったのですが、週に1回のセミナーでは特にテーマややることが決まっているわけではなく、決められた講義動画をそれまでに見て、リーディングをして質問などを持ち寄る、といった感じでした。20人近く履修者がいたはずなのに、そのセミナーに参加していたのは4~5人ほど。出ても出なくても良かったみたいです。内容は結構難しかったのですが、先生からの説明などはあまりなく、質問ベース、質問がないならじゃあディスカッションして、と先生がその場で思いついたようなディスカッショントピックについて話し合ったりしました。2週間ごとにテーマが変わりその都度そのテーマに合わせた言語学的分析を行う課題が出ましたので、身の回りにあふれている広告だったり、メディアだったり、そういったものの言語使用に敏感になる、気付きを持ちながら生活するきっかけにはなったものの、なんとなく不完全燃焼感が残ります。

また、プレーンイングリッシュ(Plain English)という授業は上記の図で示したように履修の組み合わせを考えるのがとても難しいので何とか組み合わせられる授業として穴埋め的に取りました。英語の使用というものが世界的に広がっている中で、難しい言葉や言い回しを使うのではなく、誰にでも理解してもらえるような、アクセスしやすい英語使用を目指す、という内容の授業でした。簡単には感じましたが、これからの世の中で大切になってくるコンセプトだと思い、そして今までにそのような概念に出会ったことがなかったのでとても新鮮でした。

これらの授業の履修を通して感じたことは、スウェーデンでは個人が大切にされ尊重されている、ということです。ゆとりのあるスケジュール、出ても出なくてもいいセミナー。だからこそ、自分で勉強の計画を立て、自分に必要な勉強をしていってね、というメッセージなのかなとも思いました。課される勉強ではなく、自ら学びたいと思うことを学んでいく場としての大学。研究機関である大学本来の在り方は、こういったものなのかもしれません。

ですが、私はただ課された最小限のことだけを行い、例えば自分でさらに参考文献を読んだり、調べたりなどといった自立した学習者としての勉強は行いませんでした。よろしくないですね。スウェーデンに来る前は、時間ができるのだからこんな勉強もしてみたい、あれもしてみたい、本をたくさん読みたいなどと考えていましたが、私はなかなか自分で自立しながら学んでいくことが苦手だったようです笑

その分、人とたくさんあったりして原体験からの学び、というものはできた気がしますが、アカデミックな学びはできなかったな、というのが秋学期を終えての感想です。春学期にもし授業外の時間がたくさんあったら、その時間をアカデミックな学びに使っていきたいと思っています。そして、もう少ししっかりと授業の中身にも取り組みます。秋学期はかなり適当に、パスできればいいや、という限界大学生的な思考で笑取り組んでしまいました。よくないですね本当に。もう少し真面目に大学の勉強に向き合う春学期にします。

 

読んでくださりありがとうございました!

スウェーデン留学記⑥:3か月経過報告~生活編~

もう年が明け3日も経ってしまいましたが(ぼやぼやしてたらすぐにまた大晦日ですね笑)、2021年の留学生活を振り返ってみたいと思います。

 

生活面での話

大体日本以外の国では新年度は9月から始まります。そのため留学生というのものは8月半ばくらいに渡航するのが一般的です。ですが私の場合、大学(ICU)からの渡航許可が下りたのが8月半ば、スウェーデンからの居住許可が下りたのが8月下旬、ということで準備が間に合わず、9月下旬に1か月遅れでようやく渡航してきました。

たかが1か月、されど1か月。でもその1か月はとても大切だったんですね。寮やそのほかの団体などのウェルカムウィーク的なものはすべて過ぎ去り、授業ではもうみんな友達になってる上に、その時履修していた授業は残りの授業数が数回しかないという絶望的状況に加え、「友達」というものを小さい頃からこじらせている私にとって(そんなに友達は多くいません笑)、この状況から新しい友達を作ることはかなり困難でした笑

それでも、私の留学しているヨーテボリ大学には日本語学科があるため、日本に興味を持ち、日本語を学んでいるスウェーデン人の学生たちがホストしていろいろなところに連れて行ってくれたり、お家に呼んでくれたりしてくれたました。そこでコミュニティに入れた、お友達ができたと、思います笑

もともと友達がそれほど多いわけではないうえに絶望的にフットワークの重い私ですが、こちらに渡航してきてから2か月くらいの土日はほぼノンストップで誘われるがまま、呼ばれるがままについていきました(平日でも何もなければ行きましたね)。ある時はそこまでまだ仲良くなっていない人に誘われ、気が付いたらその子のお友達(初めまして)の車に乗って、郊外まで来ていて、深夜になり、帰れるのか帰れないのか!?みたいな、カオスな状況に陥ったこともありました(心配とは裏腹にみんなとてもいい人で、ちゃんと帰れました笑)。最初の2か月で、ここ3年間で遊んだ以上の人たちとあったり遊んだりした気がします。

そうすると、どうなるか。そうですね、もちろん疲れがどっと襲ってきます。最初の2か月は待ち望んでいた留学、すべてが新鮮で新しく、毎日が楽しい。ホームシックになることも大きなカルチャーショックを受けることもありませんでした。ですが、2か月を過ぎたあたりからどー----っと疲れが襲ってきて、北欧特有の日の短さも相まってか、寝ても寝ても疲れは取れない。どんなに早く寝ても朝は起きられない。もともと精神的にバランスを崩しやすいため、気持ちの面での不調、そこからの自律神経系の不調、そしてまたそれが気持ちに影響し…と3か月目である12月はほぼずっと沈んだ気持ちでいて、記憶がありません笑

何が原因だったのだろうと、いろいろ考えた結果、「カルチャーショックを受けていた」という結論に達しました。先ほどさほど大きなカルチャーショックを受けることもなく、と言った矢先ですが、私は気づいていなかったのです。ではどんなカルチャーショックを受けたのか。それは、遊び方・人との付き合い方、の面でのカルチャーショックでした。

スウェーデンの外食、特に夜ご飯はとても高いため夜に会う、となるとホームパーティーのような形でお家にお呼ばれすることが多くなります。それに加え、スウェーデンでは交通機関が深夜3時過ぎくらいまで動いています。すると、抜け出せない、帰るタイミングがわからない、<<<帰れない>>>という問題が発生するのです!笑

もともと一人が好きで、あまり長い時間人といることが苦手な私は帰れないという状況だったり、家に帰ると深夜1時、2時を余裕で回ってしまうという、日本にいたときにはありえない生活で、自分の生活リズムが崩れてしまうことに知らず知らずのうちに疲れてしまっていました。もちろん日本にいても大学生だとこういった生活は普通かもしれませんが、なにせ、大学生らしい遊び方などたいしてしたことのなかった私にとってこれはとてもしんどい状況だと、そしてそのことで疲れてしまっている自分がいると3か月目の終わりほどにようやく気付いたのです。

もちろん、これだけが理由ではありませんが、このことが私の気持ちの沈みや疲れといった部分に大きく影響していると発見することができました。原因を知る、ということはとても大切ですね。それだけで少し心が軽くなりました。

留学してきているのだから、社交的になってたくさんの経験をしなければ、と考えていましたし、もちろんそうかもしれません。ですが、今までやったことのないことを、海外にいるから急にできるようになるか、といえばそうではないのです。海外に来たってどこにいたって、あくまで私は私なんだなと、良くも悪くも変わらない自分、のようなものを実感しました。こんな私を変えていくべきか、そのままでもいいのか、それは残りの留学生活をかけて答え探しをしていきたいと思います。少なくとも急に自分を180度変える、ということは心身によくない、ということがわかりました笑

 

友達って・・・?

また、小さい頃から「友達って…なんだ?」と友達というものについてこじらせている私は、そのことでも悩みました、というか現在進行形で悩んでいます。

スウェーデン人の学生たちが良くしてくれて、友達になれた、と書きましたが、彼らは日本語コースで日本語や日本について勉強している学生たち。中には本来であれば日本で留学生活を送るはずが渡航制限によりオンライン留学を行っているという学生さんたちもいます。となると、同じ授業をとっているわけではなく、会うことができるのは良くて週末、スケジュールが合わないと月に数回です。特に私が仲良くなった人たちはなぜかみんなヨーテボリ郊外に住んでいたりするため、なかなか「今日ランチ行こうよ!へいっ!」とは誘えません笑

また、私がとっていた授業は対面のものが1つ2つしかなく、しかも週に1回程度。出遅れて輪には入れず(コミュ障が問題です笑)。本当なら授業を通して仲良くなることが一番だと思いますがそれをうまくできない私は、いまだにそんなに友達がいません。何も予定がなければ1週間のうちで誰とも会わないこともあります。英語力うんぬんの前に言葉を忘れそうです笑こんなんでいいのかな、いや絶対いいわけがない。と思いつつも何も行動を起こせない自分への苛立ちや焦り。そんなこともあって悩んでいます。

幸いにも1月半ばから新しい学期が始まります。新しく留学生もやってくるでしょう。そして次にとる予定の授業は、今までにとった授業より密度が濃そうです。そこでの学びやグループワークなどを通して、お友達ができたらいいなと期待しています。あ、ダメですね、期待するだけじゃ。そこで一歩踏み出せたらいいなと、思っています(思っています、は期待していますと変わりませんね笑)。

留学はもちろん勉強するために来ています。ですが、私は人との繋がりや関わりの中からの学びも大切にしたいと思っています。勉強したことは忘れてしまうかもしれないけれど(いや、忘れるな笑)、誰かと築いた大切な関係はずっと残るものだと思います。

人といると疲れる、などと言っておきながら矛盾したことばかり言っているように聞こえるかもしれませんが、疲れる、確かに疲れるけれど一緒にいて楽しい、また会いたい、そんな風に思える人たちと出会えれば、それはきっとかけがえのない宝物になる気がするのです。日本にいたって、できることかもしれません。でも、せっかく9か月をここで過ごすのだから、この場所でそんな人たち、たちじゃなくてもいいです、そんな誰かとお友達になれたら素敵だなって。そして、様々なところからきている学生さんの誰かとお友達になれれば、私の価値観だったり見る世界・経験することも日本にいるだけの時とはまた変わるかもしれません。

留学生活4か月目に突入し、2022年にもなりました。自分を大きく変えることは難しいけれど、受け身でいすぎることから抜け出して、少しだけ、ほんの少しだけ自分から動いてみる年にできたらいいなと思います。けれども最初の2か月のように、手あたり次第についていくのは疲れてしまうから、もしかしたら良い機会を逃してしまうかもしれないけれど、本当にそこに行きたいのか、その人たちに会いたいのか、自分に問いかけながら、過ごしていきたいです。自分との関係を大切にしないことには人との関係なんて築けない、そんなことを学んだ2021年、留学生活3か月間でした。

 

スウェーデン留学記⑤:スウェーデンに留学を決めた理由

みなさん、新年あけましておめでとうございます!

ここ最近はブログの更新もできないほどに忙しかった…わけではなく、気持ちの面での体調が優れていませんでした。そのことはまたお話しするとして、今回は年も明け新しい一年が始まったということで、自戒の念も込めて改めて私がスウェーデンに留学を決めた理由について振り返ってみたいと思います!勝手な振り返りにお付き合いください笑

 

スウェーデンに留学したかった理由

私がスウェーデンに留学したかった理由は主に二つ、スウェーデンの教育を知り、文化を体験することです。

 

スウェーデンの教育

まず、私はICUで教育学を専攻していることもあり、いろいろな側面に興味をもちながら少しばかり教育を学んでいます。もちろん、日本にいてまだまだ学ばなければならないことは山ほどありますが、日本の教育を客観視するためにも、また何かヒントとなるものを学ぶためにも外の空気を吸うことはいいことだと考えています。

ですので、私の場合「スウェーデンの教育を学びたい」というよりは、教育の面ではスウェーデンはじめ北欧は教育大国と謳われているけれど、実際はどうなのだろうという疑問の下に、「自分の目で確かめ、経験してみたい」という思いが強くありました。

その中でも特に「インクルーシブ教育」について学びたいと思いたち、留学を決めた部分があります。ここでいう「インクルーシブ」とは障がいをもつ児童・生徒だけでなく、移民の生徒や様々なバックグラウンドを持つ生徒も含みます。日本だと、障がい児童生徒教育についての議論はなされていても、移民の生徒や多様なバックグラウンドを持った生徒を包括していくことに関する議論はまだまだなされていないと感じています。そのため、移民大国であるスウェーデンにおいて、どのように教育が行われ教育がその生徒たちを包括しているのか、とても興味があり、スウェーデンを選びました。

また、スウェーデン第二言語としての英語運用能力が非常に高い国としても知られています。英語科教員を目指しているため、何かヒントを得られるのではないか、という期待もスウェーデンを選んだ理由の一つです。もちろん、スウェーデン語と日本語の英語との距離だったり、文構造や語彙は全く違いますので単純比較はできませんが、それでも何か、ヒントを得られるのではないかと考えました。

 

スウェーデンの文化

次に、私はスウェーデンに留学を決めた理由としてスウェーデンの文化を体験したかったということがあります。スウェーデンの文化、といっても一言で表すことはできません。ですが、私はその中でも休息を大切にする・ゆとりをもつ、といった文化・習慣に惹かれました。

スウェーデンには、Fika (フィーカ)といって一日の中で何度かお茶休憩をするという文化・習慣があります。その文化に表されるようにスウェーデンではゆとりを持った生活があるのではないか、と留学前の私は考えたのです。実際に大学のスケジュールも学部レベルではとてもゆとりがあります。日本で、ICUで勉強していた時とは比べ物にならないくらい、ゆったりさせてもらっています笑

留学前の私はこのゆとりの中から、自分を見つめなおしたり、本当に必要なものだったりやりたいことだったりを見つける時間を持ちたいと考えました。というのも、大学に入学したての私は、後悔したくないという思いのもとやりたいと思ったこと・興味のあったことにはできる限り手を出し、中途半端になり、結局それが本当にやりたかったのか、それとも自分の魅力をあげるため、就活などで後に有利になるかもという思いが働いていただけなのかがわからなくなってしまっていました。なので、時間のある生活の中で自分のことを見つめなおしたり、どんどんと前に進んでいく周りのみんなからいったん離れる機会を持ちたいと思ったことがスウェーデンへの留学理由の一つでもありました。

 

では、これらの留学理由が、留学の目標が、実際にどのように達成されつつあるのか、ないのか、については追ってお話しします。

読んでくださりありがとうございました(*'▽')

Hej då! 

 

スウェーデン留学記④:スウェーデンと英語のお話

Hej hej! (ヘイヘイ!と優しく声をかけてくれる店員さんが多いです)

みなさんこんにちは!日本でも北海道はもとより、関東などでも急に寒くなり秋らしい季節になってきていると聞いております。風邪やコロナなどにかからずに過ごされているでしょうか。

スウェーデンヨーテボリですが、思ったほど寒くはないです。地元札幌とさほど変わらないか少し寒いくらい。雨が多いことだけは好きになれませんが、それを除けば私にとっては何ら変わり映えのない秋、といった気候です。(でも道産子的には暖房が入るまでの秋がいっちばん寒いっっ)

そして、今日はスウェーデンと英語のことについてお話ししたいと思います。

 

スウェーデンと英語のこと

スウェーデン公用語スウェーデン語ですが、この国は第二言語としての英語運用力がとても高いことで知られています。EFの英語能力指数ランキングでは2019年は2位、2020年は4位といずれも高いレベルであることがわかります(EF EPI 2020 – EF 英語能力指数)。そのためほとんどのスウェーデン人には英語で話しかければ英語で対応してくれます。大学でも多くの授業が英語で開講されています。

ですが、街中の表記はどうでしょう?実はスウェーデンの街中や駅などには英語の表記はほとんど見当たりません。(ストックホルムへ行けばまた別かもしれませんが…)日本だと、駅やショッピングセンター、最近はバスの中などでも日本語・英語・中国語・韓国語などが併記されていることが割と当たり前の光景となってきていると思います。ですので、私も「スウェーデン語は話せないけど、きっとたくさん英語で書かれているだろう~」なんて軽い気持ちでスウェーデンに来ましたが、英語表記はなかなか見当たりません笑 

何を買うにもGoogle 翻訳のカメラ翻訳機能を駆使して、常に商品にスマホをかざしたり、ほしい商品はあらかじめスウェーデン語で控えてから買いに行くなどしています。こんな感じでスウェーデンの中にはあまり英語は見当たらず、スウェーデン語が大切にされているといった印象を受けました。(スウェーデン人と英語の関係は私がスウェーデンに留学を決めた理由の一つでもあるので、もう少し学びを得たらまた記したいと思います。)

もちろん、英語で話しかければほとんどの皆さん英語で答えてくれますよ!!

 

私と英語のこと

ではここで、私と英語のお話をさせてください。主に言いたいことはスウェーデンに来る前に英語力が落ちていたということです。

小学生の時に何となく始めた英語の勉強を、ハリーポッターが後押しして、将来は海外に留学したい・海外で働きたい、という思いがさらにモチベーションを加速させ、中学生くらいの頃の私は英語の勉強が大好きでした。高校は英語科に進み、英語の授業は英語で行われ、ネイティブの先生が裁量を持って進める授業もあり、英語がわかる・話せるようになっていくことが楽しくて、楽しくて、英語学習に対するモチベーションはこの頃がマックスでした。

大学生になってからは、ELAの授業で週に9~11コマ、さらにその予習復習と気が狂いそうになるくらい(ELAにはかなり嫌気がさしていた笑)の時間を英語に割いてきました。そんな1年生の終わりに何の対策もせずに受けたIELTSは6.5、対策せずだったのでWritingやListeningは形式がわからず少し低くなりましたが、Reading 7.5、Speaking 7.0 と対策なしの割には(←ここ重要笑)割といいスコアだったと満足しました。

 

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まあまあ話せるし、言っていることもわかる、授業の文献もまあ読める。そうなると、私の英語学習に対するモチベーションはぐんぐんと落ちていきました。2年生からはELAもなくなったので(厳密にはありましたが1学期間週に3コマ程度だけ)、英語に触れる機会も少なくなりました。そもそもコロナ禍で英語どころか人にも触れなくなりましたが…

そうなるとモチベーションどころか、英語力もどんどん落ちていきました。ここまで積み上げるのに何年もかかったのに、壊れるのは一瞬ですね。焦りを感じて英語でPodcastを聞いたり、海外から来ている友達とは英語で話すようにしたり、Language Bodyに応募して言語交換をしながらお話ししたり、少しはしてみましたが足りませんでした…

そして今、スウェーデンで私がどうなっているでしょう?「言ってることはまあわかるけど、自分の言いたいことが言えない」という状態です。

 

「日常会話レベル」って何?

そんな私がスウェーデンに来る前から薄々疑問に思っていたことがあります。それは、「日常会話レベルとは?」ということです。

よく英語だけでなく、さまざまな言語のレベルを問うときに、「初級:簡単な単語を知っていて簡単な挨拶ができる」「中級:日常の会話ができる」「上級:アカデミックな議論やビジネスでの使用ができる」などという風にレベル分けされていることが多いと思います。ですがここで私は思うのです。日常会話は本当にアカデミックな議論やビジネス会話の下に来るのか、と。

英語全く苦手だよ~という人にとってはアカデミック英語やビジネス英語と聞くと無理無理~と思われるかもしれません。しかし、私は日常会話こそ一番難しいのではないかと思うのです。

高校生のときから、英語を使ってディスカッションをしたり、プレゼンをしたり、ディベートまでしてきたので、アカデミックな語彙だったり、主張の仕方だったりには慣れてきているつもりです。そして、大学で英語で授業を受けていても、先生方ははっきりと明瞭な発音で話しますから聞き取ることができますし、何よりその分野についての知識を持っているため話の内容を理解することができます。

では日常会話はどうでしょう?学校では習わないような単語やスラングが出てきますし、簡単な単語でも組み合わさりフレーズやイディオムになると全く別の意味になったりします。さらにみんなごにょごにょしながらとてつもないスピードで話します。無理です。完璧に聞き取れるわけがないし、聞き取れたところでそのスピードについていきながら話していけません。また、話の内容も仲間内でしか知らないことだったり、前知識を共有していない場合は何の話をしているのかの予測さえできないのです。だから私は最近、日常会話こそ最大の壁だ、と思うようになりました。

実際に出会ったフィンランド人の友達には、「難しい語彙結構使うよね」と言われました。そうなのです、自分の分野(教育や言語教育)に関することなら割とずっと話していられるけど、普段の生活で使う単語やフレーズだったりはわからないし使えない…お店の商品や指示を英語に翻訳しても、その英語が何なのかわからない…私は圧倒的日常会話弱者だったのです。

 

私と英語とこれからのこと

でもこれはある意味しょうがないことなのかなとも思います。日本にいたら日常会話で英語を使うことってほぼないのですから。だからこそあまり悲観しすぎずに、これからの日常生活でたくさん英語を使って(というかスウェーデン語ができない私は英語でしかコミュニケーションをとることができない…)、日常会話レベルを習得したいと思います。アメリカ人のLanguage Body (オンラインで交流してます) も、みんな誰も完璧じゃないし、日常会話を行う機会が今までなかったのだから仕方ない、これからスタートだよ、と言ってくれました。

どのように英語を勉強していくか、今までの積み重ねはもちろん大切にしつつも、ある意味再スタートとして、そして言語教育を勉強している者として、効率的にさらに楽しく勉強できる方法を探っているところです。自分が教える際は生徒が本物の日常会話に触れる機会をたくさん作りたいと切実に思っています。

これからの勉強の方向性が確立したらまた、ここに記して宣言することでモチベーション維持につなげたいと思います。

 

長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました!

Hej då! (スウェーデン語でバイバイ!みたいな意味です)

スウェーデン留学記③:いいの?ダメなの?~日本人との交流事情~

Hej! (スウェーデン語の挨拶です)

みなさんこんにちは!はやいもので私がスウェーデン渡航してきてから3週間が経とうとしています。今までの中で最長の海外滞在は10日間だったので、最長記録を更新したことになりますね(*^^*)2、3週間とはいえど既にたくさんの発見や学びを得ています。気づいたこと、学んだことについてはこれからもたくさん記していきたいと思います。

そんな中、今回は海外留学中における「日本人との交流」について考えていきたいと思います。

日本人との交流はしない方がいいの!?

単刀直入に言うと、これは「目的による」ということになります。

例えば、留学の目的が現地での言語を身につける、であった場合なるべく現地の言葉を話す人たちと行動を共にする方がその目的を達成できるでしょう。ですので、日本人と日本語で交流することは避けた方がいい、ということになります。

しかし、目的が言語の上達だけでない場合、現地で日本人と交流を持つことは大きなアドバンテージになり、自分の世界を広げてくれるものではないかと、私は最近思うようになりました。

 

どんな目的なら日本人との交流を持つべき?

そもそも私が高校生の時は、留学に行ってまで日本人と交流するなんて、現地に親しめないじゃないか、逃げているだけじゃないか、と考えていました。もちろん、そのような意見を持っている方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、大学生になってから「人との繋がり」を作ることの大変さと、コロナ禍においてその大切さ・有難さを実感した今ではその考えが大きく変わりました。高校生までは無条件に学級や部活というコミュニティが与えられていました。良い出会いも悪い出会いもありますが、誰かと出会う、ために努力するということはありませんでした。しかし大学生になると、人と出会い、繋がりを持つことは難しいことだと痛感しました。私は英語のクラスや生活を共にする寮、サークル活動などの場があったのでまだよかったのですが、それがなければ無条件に誰かと出会うことはかなり減っていたと思います。大学生は自ら動かなければ人との出会いやつながりを作ることが難しいのです。

そして大学生になってからは、そのようにして出会った人たちからたくさんのことを学び、自分自身の考えも大きく変わりました。自分は一人で生きているのではなくて、そういった人たちの出会いの中で成長しているのだなと強く感じるようになったのです。いろんな人と出会って、自分とは全く違う人生や知らなかった分野や世界のことを知り、人とつながるって楽しいなって思えたんです。

けれどもコロナ禍でせっかく出会えた人たちとの繋がりが希薄になってしまったという事実もあります。一人の時間も悪くないけれど、社会からどんどん置き去りにされているような、そんな気分でした。

そんな私にとって、「人と出会う・繋がる」ということは自身を成長させ新たな世界を見つけていくうえで何よりも大切にしたいことです。私の留学の目的はいろいろありますが、「新しい出会いから学ぶ」ということも重要なポイントです。その時に、人種も国籍も私にとっては関係ないのです。ですので、たくさんの人と出会うこと、そこから学ぶこと、を目的にされている方にとってはぜひ、日本人だから・・・と毛嫌いすることなく関わりを持つことをお勧めします!

そのようにして日本人と交流を持つとどんなメリットがあるのでしょうか?

 

(私が思う)日本人と交流することのメリット 

メリットその1:日本人を介して交流を広げることができる

日本の大学でも入学式の前後では大学によるオリエンテーションだったり、サークルの新歓だったりと新入生のために様々なイベントが行われますよね。海外の大学でも留学生向けに様々なオリエンテーションだったり、イベントが開かれています。ウェルカムパーティーなどでたくさんの人と知り合うことはできますが、いったんそれが終わってしまうと自分のとっている授業以外で多くの人と一度にかかわる機会は減っていくと思われます。そんな時に、知り合いの日本人がいれば、その友達である現地の学生だったり、違う国からの留学生に出会ったりすることができます。

ビザの関係で学期の始まりから1か月ほど遅れて渡航した私は、すべてのウェルカムイベントの機会を逃していたため、日本から先に渡航し現地の学生と交流を築いていた人たちとの繋がりは、コミュニティを広げていくためにとても重要になっています。

私のような状況でなくても、現地に長年住んでいたり正規留学している日本人と知り合うことで別のコミュニティにどんどん入っていくことができると思います。(Facebookなどで、○○(その土地の名前)日本人、などと検索するとそのコミュニティを探すことができたりします!)

 

メリットその2:情報共有ができる

新しい土地に来たら食べ物や生活用品、衣類などすべての様式が日本とは違っています。そうすると「どこにいったらいつも日本で使っていたあれは手に入るのだろう…」と困ることが多くあります。そんな時に日本人との交流を持っていると、自分にとって必要な情報を共有してもらえることがあります。インターネットの普及により、どんなものがどこに売っているかは自分で調べることができるようになりました。ですが、第一言語が英語でない国の場合、その国の言葉で調べないとうまく出てこない時もあるため、自分より長くその土地に暮らしている日本人がいれば、情報を共有することで時間と労力を大幅に削減することができます(^▽^)

 

メリットその3:メンタルヘルスの維持に繋がる

どれだけ留学を望み、楽しみにしてきたとしても、やはり住み慣れた文化圏から出てくるということは心身ともにとてつもないエネルギーを使うことになります。私自身、自分では気づいていなくても、知らず知らずのうちに疲弊している、なんてこともこれから出てきそうです。そんな中でやはり、同じ文化圏からその土地に来ていて、同じようなカルチャーショックだったり、文化の違いの中での疲れだったりを経験している人たちとその経験を分かち合うことは自分の精神状態を安定させるために必要な要素の一つではないかと思うのです。

また、現地に渡航して現地の友達や違う国から留学生てきている友達などがあまりできず、新しいコミュニティに飛び込むこともできず、一人でさみしく部屋に閉じこもるより、たとえそれが日本人だったとしても一緒に行動したり勉強したり、その土地での世界を広げていった方が、留学生活が有意義なものになると、私は考えています。

それでは日本人との交流はメリットだけなのでしょうか?

 

(私が思う)日本人と交流することのデメリット

デメリットその1:日本語の使用が多くなる

やはり、日本人と交流すると日本語で話すことになるため、英語漬け・現地の言葉漬け、の生活を送ることは難しくなります。最初にも述べましたが、言語の習得を第一の目的としている人にとってこのことは大きなデメリットとなるはずです。

それでも、例えば英語で話そう、というルールを友達との間に作るなどすることで日本語に頼らない生活を自分で作っていくことができると思います。

 

デメリットその2:行動パターンが偏る

日本人とばかり行動してしまうと、やはり現地の人しか知らないおすすめスポットだったり、習慣だったりを経験しづらくなってしまうのではないかと思います。ですが、これは日本人だけでなく、その土地に留学生として来ている人たちとばかり交流してしまっても起きうることです。逆に、日本人だとしてもその土地に長年住んでいる方であれば、現地の方として様々な文化や習慣を学ぶことができると思います。

 

それでも私が日本人と交流する理由

確かにデメリットはありますが、私にとって日本から来ている人たちと交流することはメリットの方が大きいと考えています。また、「人との出会い・繋がり」の大切さ、尊さを身をもって知った今では、私にとって出身や人種や国籍、話す言葉は関係ありません。いろーーーーーーんな人と出会って、その出会いからたくさんのことを学びたいのです。

なんで留学してまで日本人と交流してるの?と思う人もいるでしょう。でも、留学したからこそ出会えた人たちです。留学していなければたとえ日本にいたとしても出会うことのなかった人たち。ここに来て出会えるなんでとてもすてきだなと思うのです。だからこそ、残りの時間において、日本人とかスウェーデン人とか、ほかの国からの留学生とか関係なしに、すべての出会った人たちとの時間を大切にして、その出会いから最大限に学びながら過ごしたいなと思っています。

 

長くなりましたが読んでくださりありがとうございました!

Tack så mycket! Hej då!

 

スウェーデン留学記②:ヨーテボリの雨事情~スウェーデン人は傘を差さない!?

スウェーデン渡航してきてから今日で丸1週間が経ちました。飛行機に乗っていたのがついさっきのような、けれどもここに来てからもっと時間がたっているような、そんな不思議な気分です。

そして今日は、私にとって初めてスウェーデン語で注文した記念日でもあります笑 Jag skulle vilja ha en kaffe och en kanelbulle. (I would like to have a cup of coffee and a cinamon bun.) カフェのお姉さんがやさしく聞いてくれました。最後にはPerfect!と笑

私がカフェに入ったのはおなかがすいていたのもありますが、雨でとても寒かったので何か温かいものが飲みたかったからです。そう、ここヨーテボリは天気が悪いことで有名らしいのです。確かにここに来てから1週間、1日のうちで一度も雨の降っていない日、というのはなかなかありませんでした。1日のうちのどこかでは必ずと言っていいほど雨が降っています。

それだけ雨が日常的だからでしょうか?ヨーテボリの人たちは傘を差さない、と噂で聞いてきました。確かに、小雨程度だと誰も傘など差しません。ですが私だって、小雨くらいでは傘など差しません笑 高校時代は雨でも合羽を着て自転車で通学していましたから、大学生になった今もよほどの雨でなければあまり気にしません。

しかし、今日はここ1週間の中ではかなり強い雨が降っていました。ヨーテボリの人たちは本当に傘を差さないのでしょうか???

 

答えは・・・

 

差す人もいるし、差さない人もいる。でも差さない人の方が感覚的には多い気がする。

 

でした~

 

もっとみんな傘をさしていないのかな?傘を使っていると、「うわ、あいつ傘使ってるよ」みたいな目で見られるのかな?などと考えていましたが、そんなことはありませんでした。傘を差したい人は普通に差しています。ただやはり、日本と比べてカッパだったり傘を差していなかったりする人の割合がとても多かったです。

 

ヨーテボリで暮らすには傘だけでなく、カッパや濡れてもいい靴、濡れたくない人は長靴など、雪などの対策だけでなく、雨対策も必要になりそうです。

 

読んでくださりありがとうございました!

Tack så mycket!