上京したけど森だった話

~あるICU生のひとりごと~

スウェーデン留学記⑨:2022年初キャンパス授業

Hejsan!(ヘイサン!これもスウェーデン語の挨拶の1つです)

2022年が始まってあっという間に1月も31日。本当に日が経つのははやいです…

スウェーデンの大学では1月半ばから春学期が始まったのですが、私のとっている授業は今までのところほぼすべてオンラインで開講されており、何とも言えない日々を過ごしていました。

そんな中、今日ようやくキャンパスでの授業があり、対面で授業を受けてきました!

 

スウェーデン人と日本人は似てる…?

よく(?)「スウェーデン人と日本人は似てる部分がある」などと言われるように、スウェーデン人も時間に正確だったり、ちゃんと列を作ったり、あとはパーソナルスペースがかなり広かったり、そして何より皆さん初対面だとシャイだなという印象があります。道端で目が合った時なんて、お互い、「あ、あ、っ、にこ」という感じが多いです笑

私は高校生の時に10日ほどアメリカにある姉妹校に行ったことがあり、その際学校の生徒もそうですし、空港だったり駅だったり、いろいろなところで出会うアメリカ人の多くが「Hi~」みたいにフレンドリーだったので、スウェーデンに来たときはその違いに驚きました。私も自分から話しかけたりは苦手な方なので、アメリカの方のフレンドリーさがスウェーデンにあればもう少し馴染めるかな~などと完全に他力本願なことばかり考えています笑

そんな中私は今年に入ってから履修している新しいコースをようやく初めて対面で受けてきました。スウェーデン人は仲良くなったらみんなとっても優しくて面白いけれど、はじめはシャイという印象、というか4か月経っての経験?があるので割と身構えて授業へ向かいました(身構えて、というのはもし輪に入れなかったり誰とも話せなかったとしても、彼らは決して私を嫌っているわけではない、という身構えというか言い聞かせです笑)。

なんと!(←失礼!笑)「Hi! ここに座りなよ~」と言ってくれたり、少しお話をしてくれてとても嬉しかったです(予想外でした😮)。そして、授業の後に今日授業で同じグループになってグループワークをした何人かがFacebookをフォローしてくれていて、それもとても嬉しかったです(*^^*)

スウェーデンの方との初対面は割と、日本人との初対面と似てるな~と思ったりします。

 

Songs, Games, and Dramas

そんなこんなでみんな優しくしてくれましたが(本当にありがたい、ありがとうございます)、今日の授業が対面だったのは、「Songs, games, and dramas(歌、ゲーム、劇)」というテーマだったからなんです。(現在私が履修している授業についてはこちらをご覧ください↓)

 

hanamaru5.hatenablog.com

学校の英語教育の中で、どのような歌やゲームを取り入れたらよいのか、どのように取り入れることができるのかなどを自分たちが体験することを通して学ぶ、という授業でした。最後にはそれぞれのグループでおとぎ話や童話をアレンジした劇の発表もしました。

この授業をとってまだ2週間ほどしかたっていませんが、スウェーデンの教員養成の一つの特徴は、「まず自分たちが経験してみる」機会があることだと思います。

ただ、こういう歌を使いましょう、こういうゲームもあります、とか、どのように授業に取り入れられるでしょうか?と考えたり議論する前に、何も考えずに私たち学生が小学生の生徒と同じように歌ったり、手拍子したり、ゲームしたり、劇を作って演じたりする機会を与えてくれるのです。

そして実際にやってみると、大学生の私でも「あ、これ楽しいな」なんて思うわけです。または、「お、これ以外と難しいぞ」なんて気づいたりもします。

先生が楽しいとかやりたいと思わないようなことを、生徒が楽しいとかやりたいなって思ってくれるはずがないんですね。先生も楽しんで全力で行う授業じゃないと、生徒も楽しめない、学びに繋がらない。そんなことを学んだ気がしている今日この頃でした。

 

歌のアクティビティの紹介

それでは私の備忘録として、今日経験したアクティビティの中で、これめっちゃいいじゃん!と思ったものを紹介します!

単語取りゲーム

歌の歌詞に出てくる単語を壁に貼り、その単語が聞こえたら壁から単語をとります。多くとった方が勝ち、というゲームです。かるたバージョンでもできると思います。歌のアクティビティというと、単語を聞いてディクテーション(書き取り)しか経験したことがなかったので、とても面白いなと思いました。

歌の歌詞ビンゴ

このゲームでは先生が歌詞から単語リストを作り、生徒が空欄になっているビンゴのマスにリストから好きな単語を書き入れます。そして、単語が聞こえたら消していきビンゴを目指す、というものでした。自分で単語を選ぶ、という部分に生徒の主体性などを取り入れることができるのが押し付けではなくいいなと思いました。さらに生徒自身が知っている単語を選ぶことができるので、わからない単語を聞き取るのではなく準備ができるため英語が苦手な生徒でも取り組みやすいと感じました。

 

日本でも実施されている先生がいるかもしれませんが、私としては初めて経験したアクティビティでとても面白かったので紹介させていただきました!ぜひ使ってみてくださいね(*^^*)

 

私自身英会話講師のアルバイトで小学生を教えていると歌のアクティビティ=子供っぽいもの、という認識についつい陥りがちで、パターンも全然なくなってきていたのですが、改めていろんな引き出しを持つことの大切さに気付きました。例えば「幸せなら手を叩こう」という曲でも、手を叩くのではなく、ジャンプしたり足踏みしたり、アレンジ無限大なんです。そしてさらに生徒に次はどんな動きがしたい?と聞いて取り入れれば生徒自身の主体性を養うことにもつながります。

いろんな学びがあって、他の学生さんともお話しできて優しくしてもらえて、今日はなんだかとってもいい一日でした!

 

 

それではまた!Hej då!