上京したけど森だった話

~あるICU生のひとりごと~

ICUのオンライン授業 ~2020秋編~

こんにちは!前回投稿した際には北海道でさえまだまだ暑さが残っていましたが、すっかり寒くなり、木々も色づく秋となってしまいました…m(_ _)m

コロナの流行のため、風邪予防対策はみなさん徹底的にされていると思いますが、いくら予防していても疲れなどから風邪をひくこともありますので、疲れをためすぎないように、日々を過ごしていきましょう!

今回はICUのオンライン授業の状況についてお伝えしていきます(*^_^*)

 

秋のオンライン授業、どんな感じ?

前に、春学期のオンライン授業について、少しばかりどのように行っているのかをお伝えしました。

 

hanamaru5.hatenablog.com

ここでは春学期のオンライン授業の感想などはお伝えしていませんでした。正直なところ、春のオンライン授業は先生方のICT活用がままならず、物足りない・・・学費返せ!!と、個人的には感じていました笑

ですが、秋のオンライン授業は・・・良き!個人的にですがとっても良いと感じております。実はICUでは春学期の終わりにオンライン授業に対するアンケートが行われました。そのため、生徒の声が先生方の研修などに反映されていると強く感じます。

 

秋のオンライン授業の良い点①先生方のツール活用がスムーズになった!

春学期では先生方が戸惑い、困惑することが多かったのですが、慣れてきたためかzoomでブレイクアウトルームを作ったり、画面共有する際などにトラブルが発生することが少なくなりました。

 

秋のオンライン授業の良い点②授業の質が上がった!(と感じる)

あくまで一個人の見解ですが、先生方の授業の質がかなり高まったと感じています。私は春学期に6個のクラスを取ったのですが、そのうちリアルタイムで同期方の授業を行っていたのは2つだけでした。残りの4つは見ておいてね、とまる投げ。なかなかコメントシートなどの質問にフィードバックのない授業もあったくらいです。

ですが、秋学期では6/7の授業で毎回ではなく隔週だとしてもリアルタイムで行う授業があります。そのため、学習したことをアウトプットする場があり、また先生や学生の意見を直に聞くことが出来る機会があるので、より自分自身のためになっていると感じています。

 

秋学期のオンライン授業の良い点③時間管理がしっかり行われている!

春学期では、先生の話が長くなってしまい、ディスカッションの時間が無くなってしまうことや、その逆のこともあったのですが、先生方の中でディスカッションの時間はここで必ず確保する、といった強い意志が見て取れることが多々あります笑この点については、オンラインだけでなく、対面型の授業にも反映させていけると思います。

 

秋学期のオンライン授業の悪い点

ですが、私が少しやりにくいなと感じる点もあります。良い点のところで、ディスカンションが増えたことや、時間管理が行われていることをあげましたが、そのデメリットとして、「じゃあ今から10分でこの表を完成させてください!」「5分でこの質問にみんなで答えてみてね」「15分あげるから話し合ってみて」などと、迫られることが多いということです。対面だと、時間が足りないのでのばしてほしいと伝えたり、先生方も足りなさそう、逆にもてあましているなと観察することが出来る反面、オンラインではそれが自然と行われることは難しいため、時間が足りず、こんな感じで良いか!となってしまったり、逆に終わってしまい気まずい時間が続くなどの弊害?が起きています。やっぱりこういう部分は対面の、同じクラスで行わない限り調節が難しいのだなと感じております。

 

以上、今回はICU秋学期オンライン授業の良い点と、気になる点について考えてみました!読者の皆さんの中に大学生の方がいらっしゃれば、どのように授業が行われているか、是非コメントで教えていただけると嬉しいです(*^_^*)

 

ICUで2回目の秋学期①

しばーーーーーらくこのブログを更新していませんでした。読んでくださっている皆様はお元気にお過ごしですか?ICUの夏休みは6月の終わりから7,8月まるまる2ヶ月というとても長いものなのですが、今年はコロナウィルスの流行もあり特に目立ったことは出来ませんでした。夏休みについての話はまた、お話しするとして、今日は今学期の学びについてお話ししていきたいと思います!

 

Let's get started!!

 

ICUの2020年秋学期はどんな感じ?

2020年春学期に引き続き新型コロナウイルスの影響を考慮し、秋学期の授業は、⑴オンライン、⑵オンラインと対面のハイブリッド型、⑶対面型、の3種類で行われることになりました。とはいえ、実験や実習を必要とする理系の科目こそ⑶対面型が多いのですが、ほとんどの授業は⑴オンライン型、⑵ハイブリッド型で行われています。ハイブリッド型でも学校に行きたくない、行けない場合はオンラインで受けられる、といった状況です。

私はというと、今学期取る授業が全てオンラインだったため、わざわざ人の多い東京に戻るのも気が引けてしまい、今学期も実家から授業を受けています。

 

オンライン授業って実際どうなの?

私が春学期に取ったオンライン授業では、オンラインであるということのメリットを上手く活用できている先生が少ない印象でした。ですが、今学期はリアルタイムでzoomなどを使用し参加型で授業を行う先生が増えました。(私の授業だけかもしれませんが・・・)課題の配布や提出などについての説明も春学期に比べて丁寧になったように感じます。学校全体で春学期のオンライン授業を踏まえ、学生・教授の双方にアンケートを採っていたのですが、その回答が活かされているなと感じる授業が多いです。オンライン学習についてはまた詳しくお話しします!

 

今学期取っている授業のご紹介

私は現在、教職を取ろうと考えているため今学期の授業は教育関連のものばかりです。ですが、自分がとても興味のあることなので、1週目が終わったところですがとてもわくわくしていて、秋学期は楽しめそうな予感がしています。

第二言語習得・学習

この授業はLED、つまりLanguage Education (言語教育)メジャーの200番台の授業です。ICUではメジャー(専攻)の授業が100番、200番、300番とレベル分けされ、数字が大きくなるほど専門性が高く、難しいとされています。今回、第二言語習得・学修の授業は200番台なのですが、もうすでにその難しさを体感しております。

具体的に何をするかということですが、この授業では主に、100番台の言語教授法原論という授業で触れた第二言語習得の理論や仮説を検証・研究した論文を読み込んでいくことになっています。例えば、世の中ではよく、「英語は小さいうちから」なんて言いますが(仮説)、その正統性ってどれくらいなんだろう・・・ということを研究したものを読み込んでいくわけです。

 

何が大変って、この授業、日本語開講なのに、読む文献は全て英語なんです(;。;) 最初に読んだときに、今まで読んだ論文と桁違いに難しくて、涙が出そうでしたが、教授が「完璧に理解できる必要はないです、みなさんの理解できるところまで理解してみましょう」のようなことを言ってくださっています。なので分からないこと・理解できないことを恥じずに、分からないから学ぶんだという意識を持って取り組みたいと思っています。

教育行政学

この授業はEDU、Educationで教育メジャーの授業です。こちらも200番台ですが、講義中心となっており、300番台の教育行政学研究で討論を重ねるなど主体的な学びが行われるようです。この授業はICUの教授ではなく、他大学の教授によって行われています。これは大学に入ってから結構驚いたことなのですが、非常勤講師として普段は他大学で教えている教授だったり、その分野の現場で働いている人だったりが教えに来てくれる、というのが大学というところらしいです。

この授業では教育行政学(教授曰く教育制度と言い換えてもあまり問題は無い)、つまり教育に関する制度を学んでいきます。ですが、実は私自身まだ教育行政学がどういったものなのか、よく分かっていない節があります。ですが、教育に興味がある、といっても教育の中にも様々な分野があるわけで、自分は教育学という学問の一体どの分野に取り組みたいのか、を知るためもかねてこの授業を受講することに決めました。教育行政学が一体何なのか、自分で説明できるようになったらまた、ここでお話ししたいと思います!

 

 

今回は、2020秋学期に受講する授業のうち2つを紹介してみました!私は今学期、7個の授業、17コマ分(1授業、2~3単位・コマ)を受講するので、他の授業についてもまたお伝えしていきます!

 

ーーーーーーーーーーーーーーちなみにーーーーーーーーーーーーーーーー

私がこのように授業の中身をお話しするのは、ICUへの入学を考えている人や、大学という場所の想像がつかない人に、少しでも、具体的にどのようなことを、どんな風に勉強するのかが伝われば良いなと思っているためです。パンフレットやホームページには4年間のカリキュラムなどは書いていても、どんな先生でどんな内容で課題はどれくらいで・・・なんて書いていないことがほとんどですからね笑こんな授業はありますか?や大学のこういうところを教えてほしい!ということがありましたら是非、コメントください(*^▽^*)

 

批判すること~批判的思考を考える

全国で緊急事態宣言が解除されましたが、未だにクラスターが発生したりと、コロナが全国で猛威を振るっていますね。そんな中、私は今日1ヶ月半ぶりくらいにきれてしまったインクを買うために家電量販店へ行きました。そこまで混んでいたわけではありませんでしたが、世の中にはこんなに人がいたのだなと、久しぶりに見る「人」に驚きでした。いくらマスクをしていても、下火になってきていても、怖いものは怖いです。

そんな中、今日は#政権批判と誹謗中傷は違います というハッシュタグTwitterでトレンド入りしていたので、「批判」ということについて考えてみました。

 

辞書的な意味

まず、批判やそれに似ている言葉の意味を辞書で見てみましょう

批判 1 物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を批判する」「批判力を養う」
2 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること。「周囲の批判を受ける」「政府を批判する」
3 哲学で、認識・学説の基盤を原理的に研究し、その成立する条件などを明らかにすること。(デジタル大辞泉

非難 人の欠点や過失などを取り上げて責めること。(デジタル大辞泉

批評 物事の是非・善悪・正邪などを指摘して、自分の評価を述べること。(デジタル大辞泉

誹謗中傷 根拠のない悪口を言いふらして、他人を傷つけること。(デジタル大辞泉

 

批判的思考

辞書的な意味を参照しましたが、いったん置いておいてここでは批判的思考について考えてみます。

批判的思考(Critical Thinking: クリティカル・シンキング)とは、簡単に言うと、「当たり前を、前提を、そもそもを、疑うこと」だと、私は考えています。

よく、批判的思考と論理的思考、などいわれどっちがどっち!?と混乱してしまうことも多いかと思いますが、論理的思考があって、その後に批判的思考が来ると考えています。

例えば、私の好きなハリーポッターを例にしてみると、

⑴ヴォルデモートは人を殺した

⑵ヴォルデモートは人を傷つけた

⑶ヴォルデモートは人種差別者だった、

以上3つの理由よりヴォルデモートは悪である

ここでは、⑴⑵⑶でなぜヴォルデモートが悪であるのか、ということが論理的に示されています。これが論理的思考です。

そしてここで、「そもそも、人を殺すのは悪いことなのか?」「人を傷つけるって悪いことなの?ハリーポッターだってヴォルデモート側を傷つけているよね」「多様性っていうけど、人種主義者の言い分を聞いてあげることも一つの多様性なんじゃないの?」といったように、筋道立てられているとされている命題や論拠に対して、いわば屁理屈のように立ち向かっていく態度、それが批判的思考です。

 

私が通っているICUでは、この批判的思考、クリティカルシンキングということがさんざんに強調されます。ICUのホームページでは

「『批判的』といっても、それは他人の考えではなく自分の考えの土台や常識を批判的に見直すこと。」ーなぜ、ICUは議論好きなのか? ICUホームページより

と、批判的思考を用いて自分の当たり前を疑う重要性について主張しています。私自身他人の考えにクリティカルシンキングを使うことが多いので、自分の考えも見直さなければと、ハッとさせられます。

 

今の日本と批判的思考

ここまで批判的思考がどのようなものか、ということをさらっと見てきましたが、批判的思考による批判は誹謗中傷や非難とは全く別物であるということが一目瞭然だと思います。

非難は人の欠点を責めること、誹謗中傷は論拠のない悪口で人を傷つけること。

批判には論拠に基づいた思考は欠かせません。その点で誹謗中傷とは違いますし、批判的思考は人を傷つけはしません。そして辞書的な意味にもあるように、ただ責めるだけではないのです。批判をするということは、よりよい方向に向かうための策を考えることもセットで行われるべきです。また、ICUの引用からも分かるように、他人を批判的に見直そうとするだけではなく、自分の考えや常識も見直す必要があるのです。

例えば、政府の対応としてマスクはいらなかった!!という議論があったときに、そうだそうだ!政府は機能してない、まともじゃない、早くやめろ、などというだけでは批判にはなりません。それは非難、行き過ぎると誹謗中傷にもなりかねません。ここで必要はのは、私はマスクいらなかった!ではなく、そもそもどうして私はマスクをいらないと思うのかと問いかけることです。でも本当にこのマスクは意味が無かったのだろうか?という問いかけだったり、じゃあ政府はマスクに対してはどのような措置を取るべきだったのだろうか、市場の原理に任せっぱなしだった場合どのくらい上手くいったのか、政府がマスク製造ラインをストップさせて買い上げて配布する(台湾方式)ことはできなかったのだろか。

このように政府のマスクはいらなかった、というたった13文字の文章でも、そうだよね、確かに、と鵜呑みにするのではなく、考えること、自分の考え・当たり前を疑うこと、それが本当の批判、または批判的思考だと私は感じています。

 

と、長々書きましたがここに書いてあることは学も人としても未熟な大学生によって書かれています。みなさんも、いやいや、そこは違うだろう、これって本当にそうなの?といった視点で読んでみてください。

 

 

今学期の授業の話

みなさんこんにちは。コロナからは上手く逃れられていますか?私はというと、ありがたいことに実家に帰ることができ、これまたありがたいことに家からほぼでることなく生活することが出来ています。札幌はここ最近天気の良い日が多く、快適に過ごしています♪

さて今日は、今学期私が受講しているクラスの中から面白いなと思っているものを紹介したいと思います。

 

政治学概論

私が今学期政治学概論を取ったのは、自分は何を根拠に世の中を批判しているのか、を知りたいと思ったからです。私は父親がとても右な家庭で育ったためそれが当たり前であり、それが良いことだと思いこんでいました。ですが最近はコロナ関連の政府の対応などに疑問を抱くことが多く、それでも肯定したいという気持ちもありながら、なぜ私は政府を肯定したいと考えるのだろう、何の根拠もないじゃないか、ということに気づきました。政治というのが何を根拠に何のために動いていて、どうあるべきなのか、どういう形でいることが正しいのか、そもそもそこに「正しい」なんてあるのだろうか。この先このような疑問を検証せずに、無条件に政府を批判したり擁護したり、政権批判に対して意見を持つことは私には出来ないと感じ、日本が、政府が揺れている今だからこそ政治という学問に少しだけでも向き合ってみたいと感じたのです。

実際に受講してみての感想としては、ひたすらに難しい!!政治学概論ということでとても概念的・抽象的なことが多いです。そしてリーディングもたくさんあります。これらのことを知識として全て頭に入れることは難しく、ですが私自身の中で体系化できないとただ授業を聞いているだけになってしまうためとても焦りを感じています。この授業を担当する先生は、常に概念的・抽象的な事柄を自分の身の回り、家庭だったり友達だったり部活やサークルに落とし込んで考えてみてください、と主張しているため、ほんの小さな事柄でも結びつけて考えていくことで、なんとか「学んでいる」という状態に持ってこようと努力していいます。

 

発達障害

この授業では実際に臨床医として働いていらっしゃる先生が講義をしてくださっています。私は昨年の秋に特別支援教育という授業を受講したことで発達障がいはじめとする障がいにかかわることに興味を持ち始めたため、今回発達障害という授業を取ってみることにしました。

特別支援教育論よりも少し専門的で先生がお医者さんということもあって概念的というよりも、医学的観点からの内容に感じます。最初の方の授業では発達障がいの特性を知るためにはまず、通常の発達を知る必要がある、という先生の考えのもと通常の発達について学びました。私は今まで障がいの特性の部分にばかり目が行っており、なぜそれが彼らの特性となるのかの根源である通常発達のことを考えていませんでした。そのため通常の発達というものを少し知るだけで、だからあの子たち(私が接したことのある発達障がい特性のお子さん)はこれこれこういうことが難しいのか!!ととても納得がいきました。

「普通」とあまり比べたくない、彼らだってそのままで生きていける、苦手なところを社会が受け入れ、フォローしていければいいんだとだけ考えて「普通」に触れることを極端に避けていた自分に気づくことが出来た初回&2回目の授業でした。自分は客観的でいようと努めている気になっていましたが、やはり私はまだまだ偏った考え方をしているのだと気づきました。これは政治学で読んだものですが、丸山眞男(「政治の世界」)によると、問題の捉え方というものは自分の主観に大きく依存しているため、まずは自分がどのような主観で世界を捉えているのか、ということに気づくことが客観性への第一歩だそうです。発達障がいの初回&2回目の授業で私はまた一歩客観性へと近づけたような気がします。

 

今日は2つのみ紹介しましたが、今学期私は6つの授業、16コマ分を受講しています。ELAが終わったので全て興味のある授業です!けれどもオンラインということで先生方も焦っているのか、普段よりも課題が多いような気がします。いつも適当に書いているコメントシートもどれくらいしっかり書けば良いのかよく分からず、どのように成績をつけられるのかとても不安です。というのもオンラインだから、と少し怠けてしまっていて・・・今学期はあまりいい成績は期待できなさそうですが今からでも取り返せるように頑張ります。

手話の勉強がしたい

こんにちは今日の北海道は晴れ渡っていて外はとても気持ちよさそうです。とはいえ私は東京から帰省してきた身分。今日で自主隔離生活8日目です。そろそろ外に出たいな~笑おなかの脂肪が気になります。

 

今日は私が最近やりたいな~と思っていることについて書いてみます。

 

聾の世界

私はいろんなことを勉強するのが好きです。特に語学の勉強が好きで高校生の時はいろんな言語にちょこちょこっとだけ首を突っ込んでいました。アラビア語、中国語、フランス語など(ちゃんと勉強しているのはフランス語だけ笑)。ですがここ最近、手話の勉強がしたい!と思うようになりました。これにはいくつか訳がありますが、やはり1年生の秋学期に受講した特別支援教育論の影響が大きいです。この授業の中で先生が「聾の世界」についてお話しされました。先生によると、日本人には日本語があって、その言語を使用した日本独特の文化が形成されている。国が変われば、イギリスにはイギリス英語があってイギリスの文化があって、同じ英語でもアメリカにはアメリカ英語があってアメリカの文化がある。それと同じように手話も一つの言語であり、手話を使用する人には手話の世界というものがあり、それを聾の世界という、とのことでした。そして驚くことに、耳が聞こえない人の多くは手話で会話するのにもかかわらず、多くの聾学校での授業は口話法(相手の口の動きを読み取る方法)で行われているそうです。この話を聞いたときに「あ、手話の勉強がしたい」と思いました。私は障がいというものについて、社会が変わっていく必要があるという考えを持っているので、このように少数派が大多数に合わせなければいけない社会に、疑問を感じたのです。

 

パプリカの女の子

そんなとき去年の暮れにレコード大賞を見ていると、2019年に一世を風靡したパプリカを歌っていた女の子(住田萌乃ちゃん)がレコード大賞の挨拶の場で手話も一緒に行っていたのです。私はそれを見て、前にYouTubeでパプリカを歌っている5人組と障がいのある子どもたちのコラボ映像を見ていたのですが、萌乃ちゃんが耳の聞こえない女の子と仲良くなり手話を学んでいる光景を思い出しました。ですがそれはNHKの主催でレコード大賞とは関わりがなかったはずです。子ども同士の約束かもしれないし、萌乃ちゃんが自らの意志で行ったことかもしれません。ですが、確かなのはなにかの企画でやらされたことではなかったと言うことです。私は子どもの純情さに感心し、そして本当であれば、多くの発信する人はこのように「バイリンガル」であるべきだよな、とも思いました。今まで英語やフランス語といった外国語ばかり追いかけて、同じ国の中にもまだまだ「言語」があると言うことに気づいていなかった自分が恥ずかしくなった瞬間でした。

 

IELTSの問題

そんなこんなで手話の勉強したいなと思いながらも忙しいとかなんとか言い訳をして3月。IELTSを受けた私はそこで手話を第二言語に勉強してみませんか?という内容のリーディングを読みました。そこで、私が今まで思っていたことだったり少しだけ学んだ聾の世界についてだったりが書いてあり、忘れかけていた「手話の勉強がしたい」という思いにまた火がつきました。火をつけてから結局まだ勉強は始めていないのですが(笑)、今回はその日は消えていませんし、今学期は実家からオンライン授業なので、バイトもインターンもその他の活動も一切することが出来内この状況だからこそ、手話の勉強を始めてみようと思っています。何か良い勉強方法を知っているかがいましたら、ぜひコメントください!

そんな私は昨日、手話の中にも「日本手話」と「日本語対応手話」があり、日本手話は手話を第一言語として使用する、いわば手話ネイティブの言語、日本語対応手話は、日本語を先に習った人でもわかりやすいように出来ている手話。けれどこの寮者は完全に分けることができるものではなく、どちらも混ざり合っていること、ということを学びました。

これから少しずつ、日本手話をメインに勉強していきたいなと思っています。

オンライン授業

こんにちは、お久しぶりです。連日コロナが猛威を振るっていますがみなさんいかがお過ごしでしょうか?私の通うICU国際基督教大学)では春学期間(4~6月)の授業が全てオンライン開講&原則寮退去という措置がとられています。私は寮生なのですむところをなくし、批判の多い中どうしようもないので帰省してきました。もちろん2週間の経過観察中で今は家族と離れて一人、アパートで隔離されています笑

今日はICUが今学期どんなふうにオンライン授業をしていく予定なのか、お伝えしたいと思います。

 

ICUのオンライン授業

春学期が始まりました、とはいえ先生方もオンライン授業は初の取り組みなので手探り状態です。とはいえICUではメインとして使われてきたオンラインツールに「ICU Portal」「Moodle」「Google Classroom」の3つがあります。

まず「ICU Portal」というのはICU在校生向けのホームページです。トップページには学校内で行われる講演のお知らせ、何かのプログラムの募集から、履修登録などに関わる大事なことまで全てと言っても過言ではない、様々なお知らせが流れてきます。学生向けページでは実際に履修登録を行ったり、シラバスを見たり(シラバスはここでしか見ることが出来ません!)、ICU Mapという自分専用のページで自分の時間割や成績を確認したりします。このようにほとんど全てをオンラインで行っています。

次に「Moodle」です。こちらは他の大学でも使用しているところはあると思います。ICUではほぼ全ての授業で「Moodle」を使用しています。「ICU Portal」ではそもそもどの授業を取るか?など全般的なことを行いますが「Moodle」では一つ一つの授業のページのようなものがあり、授業中に先生からもらうコードを入力して登録します。その後「Moodle」を通じて先生方はその日使う資料を生徒に配布したり、生徒はそのページで課題を提出したりすることが出来ます。ICUではハードコピー(紙媒体)で課題を提出することはあまりなく(中には絶対紙で提出!という先生もいますが、)かなり多くの授業で「Moodleで提出してね」と指示を受けることがあります。

そして最後は「Google Classroom」。こちらはあまり使われませんが、ELAの先生方に好まれています。Moodleよりも簡易的で扱いやすいイメージです。そもそもICUでは、入学すると全生徒にICUのメールアドレス、としてgoogleのアカウントが与えられます。これを使ってGoogle Classroomにもログインします。ここでも先生方は資料を配付したり、生徒は課題を提出したり、そしてその課題を採点して返却するところまで行うことが出来ます。

このようにICUはこれまでもオンラインツールを使って授業を進めてきています。

 

新たなツール:「Zoom」

そんなICUのオンラインツールに今回新たに加わってきたのがZoom(ズーム)です。これを使うことによって、ただの映像授業ではなく、双方向での授業が可能となるのです!私も実際に2回ほど、既に授業を受けました。私が受けた授業は20人程度の授業で、全員の顔が見えたり、先生の画面共有でパワーポイントや資料を見たり、さらにブレイクアウトという機能を使って3~4人の小グループに分けてディスカッションなどを授業中に行うことも出来ました!これには私もびっくりで、「どうせオンライン授業になったらディスカッションとか出来ないじゃん、」と思っていたのですが、しっかりとこういった機能もついていました。

ただ問題なのは、これは20人程度の授業だったから良かったのですが、100人越えの授業になったら落ちてしまうんじゃないか、接続できないんじゃなかということです。ICUでは多くても180人までしか授業を受けることが出来ませんが、他大学のように300人ほどで講義を受けるようだと、zoomのような機能を使って一斉に授業を受けることは不可能ではないか、等とも思ってしまいます。まだまだオンライン化はたくさんの問題点がありそうです。

 

新たなツール:「Kaltura

これはカルトゥーラと言います。このツールでは先生方が自分自身と説明したい画面二つを用いて、さらにそれを説明・解説している様子を録画したものを配信できるようになっています。そして生徒側はその画面を自由に切り替えることが出来るようになっています。私はまだこのKalturaを使った授業は受けていないので、また詳細が分かり次第お伝えしていきたいと思っています!

 

ICUでは4/22までは課題期間となっておりそれぞれの教科で課題が出され、23日から本格的にオンライン授業を行っていく、という流れになっています。なのでまだ多くの授業ではオンライン授業が行われていないという状況です。実際に始まったらその感想をみなさんにお伝えしていきますのでお待ちくださいね!

冬学期を終えて

今日!ついに!冬学期が終わりました。つまりICUでの1年目が終わりました。春休みですね( ´艸`)

ICUは夏休みが長い(テストがなければ6月下旬~9月の頭まで)&秋学期と冬学期の間に2週間ほどの秋休みがあるので他大学より春休みは短いのです。「テストがなければ」と書きましたが、授業や教授によって期末期間(各学期終わりの1週間程度)内に期末試験を実施する教授もいれば、その期間中かそれより前にテストはせずにレポート提出をさせる教授、期末期間以外に授業内でテストを行ってしまう教授、など教授や授業によって期末試験の扱いがまちまちです。今回私は最後の方までテストだったりレポート提出があったためなかなか休みに入ることが出来ませんでした。人によっては期末期間にテストのない授業を選んでそうそうに旅行に行ったりする人もいます。

そんな話もさておき、私の冬学期について少し振り返りたいなと思います。

 

難しかったのは・・・

冬学期、一番難しいと感じた授業は「教育社会学」でした。これはICUでは200番台といって基礎よりも難しいと位置づけられています。教育学メジャーの100番台は取ったことあったし、大丈夫でしょうと受講しましたがこれはどちらかというと社会学がベースで社会学として扱うトピックが教育学だった、と言った方がいい内容でした。そのため社会学の知識が皆無な私には統計だったり、そういったところが分からず、論文を読むのにとても苦労しました。また授業内では教授が発言をしないと出席点の2/3をカウントしない、等というのでわからないなりに何が分からないのかを考え60人くらいいる教室で3,4年生もいる中質問するというのはとても勇気のいる行為でした。毎回、は出来ませんでしたが自分なりには満足のいく内容・回数の質問が出来たのではと思っています。

最後のグループプレゼンテーションと期末レポート(この授業ではテストはありませんでした)もとても厄介でした。グループプレゼンは最初はどうなることかと思っていましたが、グループの人と何度も集まり話し合い、納得のいくプレゼンが出来たと思っています。個人レポートは参考文献を集めたり読み込むのに時間がかかり書き出すのが遅く心配でしたが90/100の評価をもらえたので良かったです。

ちなみにこのレポートは現存の教育制度を考察するというもので私は地方教育委員会NPO法人が協同して取り組んでいる探究学習が地方教育格差に与える影響はどれほどなのかについて考察しました。そんなこんなで大変だった教育社会学ですがなんとか出すべきものを出し、することをし終えることが出来て良かったです。

 

だらけてしまったELA

ELAは怠惰の極みでした笑。別に読まなくても良くない?やらなくても良くない?期限過ぎても良くない?みたいな最低な生徒に成り下がっていました。やることはやりましたよ、エッセイ書いたり、宿題出したり。エッセイだけは時間と熱を注いだ自信があります!が他はだめだめでした。

自分、こんな大学生になりたかったんじゃないのにな、そう思いながら自分がなりたくない大学生にどんどんなっていました。私の「物事を覚えていられない」という特性に加えて甘えやだらけが出てしまっていました。後半からは切り替えてスケジュール帳も新しくして、やることをしっかり書き込んで上手くやっていたはずです。ですがそれでもスケジュール・タスク管理が苦手な私には「寝る間を惜しむ」ことでしか調整できないことも多々ありました。特に学期終わりの1,2週間は毎日3,4時寝で体が持ちそうにありませんでした(持ったけれども笑)。

甘えを持たずだらけないように、そしてスケジュール管理を上手く出来る2年生になる!そう強く心に決めた(ざるを得ない)冬学期でした。

 

環境の変化

学業以外においては私に新しい変化が二つありました。一つはインターンを始めたこと、二つ目はアルバイトを始めたことです。インターンは放課後等デイサービスにおける発達障がいの子どもへの学習支援です。秋学期に特別支援教育論を受けて、座学だけでなく実際に私も向き合ってみたい、そう思い立ったのがきっかけです。アルバイトは飲食で、これはお金がなくなりすぎていること、1年生も終わりに近づきELAも終わるということで少しは落ち着くタイミングで長く継続的に収入が得られるところを探していました。

この二つについてはまた詳しく書きたいと思っていますが、これらのことを始めたことでよりいっそう学業をおろそかにしてはいけない、という自覚が芽生え少なくなった時間でいかにこなすか、どう勉強していくかを考えるきっかけとなりました。特にアルバイトを始めてからは絶対に勉強を二の次にしてはいけないと思い、上に書いたようにスケジュール帳を新しくして、苦手なタスク管理をこなそうと必死になっています。

 

冬学期

こんな感じで今回も嵐のような学期でしたが、短かった、とは言いがたいものでした。苦しいのに全然終わらない!と悶々としながら生活していました。ですがこの冬学期中は精神的に不安定になることもあまりなく、常に何かに追われてはいたけれど、余裕を持って過ごすことが出来たと感じています(*^_^*)